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ビット論理和演算子 (|)

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ビット論理和演算子 (|) は、両方のオペランドの対応するビットのどちらか一方が 1 である位置のビットで 1 を返します。

試してみましょう

const a = 5; // 00000000000000000000000000000101
const b = 3; // 00000000000000000000000000000011

console.log(a | b); // 00000000000000000000000000000111
// 予想される結果: 7

構文

js
x | y

解説

| 演算子は、数値と長整数の 2 種類のオペランドに対してオーバーロードされています。数値の場合、この演算子は 32 ビット整数をを返します。長整数の場合、演算子は長整数をを返します。最初のオペランドを数値型に変換し、その型を検査します。オペランドが長整数になった場合、長整数の OR を実行します。そうでない場合、オペランドを 32 ビット整数に変換し、数値のビット単位の OR を実行します。もし一方のオペランドが長整数になり、もう一方が数値になる場合は、 TypeError が発生します。

この演算子は、オペランドのビット表現を 2 の補数で操作します。最初のオペランドのそれぞれのビットは、対応する 2 つ目のオペランドのビットと、 1 番目のビット同士、 2 番目のビット同士というようにペアになります。演算はそれぞれのビットのペアに適用され、結果はビット単位で構築されます。

OR 演算の真理値表は次のようになります。

a b a OR b
0 0 0
0 1 1
1 0 1
1 1 1
     9 (10 進数) = 00000000000000000000000000001001 (2 進数)
    14 (10 進数) = 00000000000000000000000000001110 (2 進数)
                   --------------------------------
14 | 9 (10 進数) = 00000000000000000000000000001111 (2 進数) = 15 (10 進数)

数値が 32 ビットを超える場合、最上位ビットが切り捨てられます。例えば、次の 32 ビットを超える整数は、 32 ビット整数に変換されます。

変換前: 11100110111110100000000000000110000000000001
変換後:             10100000000000000110000000000001

警告: 数値を整数に切り詰めるために | 0 を使用する人を目にするかもしれません。任意の数値 x に 0 でビット単位の OR を行うと、 x を 32 ビット整数に変換した値が得られますが、 -2147483648 から 2147483647 の範囲外にある値については、先頭のビットが除去されることになります。代わりに Math.trunc() を使用するよう使用してください。

長整数の場合、切り捨ては発生しません。概念的には、正の値の長整数は先頭に無限の 0 ビットがあり、負の値の長整数は先頭に無限の 1 ビットがあるものと理解してください。

ビット論理和の使用

js
// 9  (00000000000000000000000000001001)
// 14 (00000000000000000000000000001110)

14 | 9;
// 15 (00000000000000000000000000001111)

14n | 9n; // 15n

仕様書

Specification
ECMAScript® 2026 Language Specification
# prod-BitwiseORExpression

ブラウザーの互換性

関連情報