
簡易水冷はやめとけ?メリット・デメリットを解説
パソコンのCPUの性能を引き出すために、冷却性能が高いクーラーとして簡易水冷の導入を検討している人も多いでしょう。しかし、「簡易水冷はやめとけ」という意見も多くあり、購入をためらってしまいますよね。
そこで今回は、簡易水冷はやめとけといわれる理由や、本格水冷・空冷式との違いを解説します。簡易水冷の導入を検討している人は、ぜひ参考にしてくださいね。

新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電を中心に幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」を心がけて、コンテンツ制作を行っている。
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簡易冷水はやめとけといわれる理由は、寿命の短さや故障リスクの高さ
簡易水冷のデメリットとして、寿命の短さや故障リスクの高さなどがあります。ほかにもやめとけといわれる理由があるので見ていきましょう。
冷却液が漏れるリスクがある

簡易水冷は水漏れする可能性があるため、注意が必要です。冷却液を使って発熱を抑える構造上、簡易水冷のような冷水式のCPUクーラーには液漏れのリスクがともないます。
経年劣化によって、チューブの接合部やラジエーターから冷却液が漏れる場合もあるので注意が必要です。定期的なチェックをして液漏れリスクを軽減させましょう。
簡易水冷の寿命は2~3年。長く使い続けたい人には不向き

簡易水冷は寿命2~3年と短く、長期間使いたい人には不向きです。ポンプが故障したり水漏れが起きたりすると修理や交換が必要ですが、自力での部品交換は難易度が高いといわれています。
メーカー保証が6年と長い商品もあるものの、長く使い続けたいなら、自分で部品交換がしやすい本格水冷を選ぶほうがよいかもしれません。本格水冷なら、ラジエーターを増やして冷却性能を高めたり、普通の水を冷却液として使ったりできますよ。
人によってはモーターの稼動音が大きく感じる場合がある
簡易水冷は人によって稼動音が気になる場合があります。
ほかの水冷システムよりも静かだとはいわれていますが、内部にあるポンプの働きによって水流を循環させる構造なので、ポンプ音や水の流れる音が発生するのは避けられません。音に敏感な人や静かな環境で作業をしたい人だと気になる可能性があります。
とくに、低品質な簡易水冷を使うと、ポンプの振動音や冷却液の循環音が際立って聞こえる場合があるので注意が必要です。
簡易水冷は10,000円以上と高いものが多い

簡易水冷は10,000円以上と高いものが多いので、購入費用を安く抑えたい人には不向きです。
水冷式の構造上、ポンプやチューブ・ラジエーターなど複数のパーツを組み込む必要があり、その分製造コストが高くなります。比例して販売価格も高額になるため、費用を抑えたいなら空冷式を選ぶべきです。
デザイン性や静音性、冷却性能の高さを追求すると価格はさらに上がり、30,000円近くなることもあります。
故障するリスクが高く、修理や交換も難しい

簡易水冷は故障しやすいとされており、故障した場合の修理と部品の交換も困難です。
内部に冷却液を循環させる構造上、液漏れしやすく、漏れた液がPCパーツに深刻なダメージを与える可能性もあります。とくにパソコンの核ともいえるCPUに影響があると、パソコン本体の故障につながるリスクもあるので注意が必要です。
複数の部品を組み合わせて構成されているので、素人では部品の交換や修理が難しいことも覚えておきましょう。
デメリットだけじゃない!簡易水冷のメリット
液漏れのリスクや、寿命の短さがデメリットではあるものの、簡易水冷ならではのメリットもあります。
組み立て不要・メンテナンスフリーで初心者でも扱いやすい

簡易水冷は組み立てやメンテナンスの手間が少ないので、初心者におすすめです。
最初から組み立てられた状態で販売されており、本格水冷のように部品を1つずつそろえる手間がない点は大きなメリットといえるでしょう。
また、メンテナンスフリーの商品が多いところも魅力。冷却液の蒸発が起きにくい設計なので、こまめな冷却液の補充は不要です。水漏れや異音のチェックを定期的に行うだけで済みます。
自由にカスタマイズはできませんが、放熱を役割とするラジエーターの追加といった作業は初心者には難しいもの。本格水冷のCPUクーラーを使い慣れていない人や、使いやすさを求める人なら、簡易水冷で十分といえます。
冷却効率が高く、ゲーミングPCや動画編集用PCで重宝する

簡易水冷は、空冷式に比べて冷却性能が高いとされています。
そもそも簡易水冷のような水冷式は、冷却液を使って発熱を抑える構造です。熱を吸収するヘッドと放熱するラジエーターを冷却液入りのチューブでつなぎ、液を循環させて効率的に冷却します。対して、空冷式はファンでヒートシンクの放熱効果を補強する仕組みです。
水は空気の約4倍の比熱を持つため、水冷式は空冷式よりも優れた放熱効果を発揮し、その分冷却性能も高くなります。
ゲーミングPCや動画編集など、高負荷な用途では安定したパフォーマンスを発揮しやすいため、性能重視の人におすすめですよ。
低速回転ファンを使っていて静音性が高いものが多い
簡易水冷は静音性が高いものが多いので、静かな作業環境を求める人におすすめです。
使う人や商品の品質によっては稼動音が大きく感じることもありますが、簡易水冷は低速回転ファンを使用していて静音性が高いとされています。
水冷式は空冷式のように複数のファンをつける必要がなく、ラジエーター部分に低速回転ファンが設置されているのみ。回転数が少ないのでファンの回転音が気になりにくいですよ。できる限り静かに作業したい人にぴったりです。
本格水冷・空冷式と比較したときのメリットは?どのCPUクーラーがよいかは人による

簡易水冷・本格水冷・空冷式は違ったメリットがあり、使い勝手のよさは人によって異なります。以下にそれぞれの価格相場や静音性などをまとめたので、CPUクーラー購入時の参考にしてくださいね。
<簡易水冷>
- 価格相場:15,000~30,000円
- カスタマイズ:不可
- 静音性:高い
- 冷却性能:高い
<本格水冷>
- 価格相場:80,000~150,000円(パーツキットの場合)
- カスタマイズ:可
- 静音性:高い
- 冷却性能:高い(カスタマイズ次第では簡易水冷よりも高くなる)
<空冷式>
- 価格相場:5,000円前後
- カスタマイズ:不可
- 静音性:低い
- 冷却性能:水冷式より低い
簡易水冷は、冷却性能はある程度求めるがメンテナンスの手間は減らしたい初心者向きです。本格水冷は自分好みにカスタマイズして、冷却性能にもこだわりたい人に向いています。性能にこだわりはなく、とにかく導入コストを抑えたいなら空冷式一択といえるでしょう。
商品を比較して自分に合ったCPUクーラーを導入しよう
迷ったら、各CPUクーラーのスペックを比べるのもひとつの手です。以下コンテンツでは、数あるCPUクーラーを比較してランキングにしているので、参考にしてくださいね。
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